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空気人形 @シネマライズ [大好き映画♪]

だーりんと一緒の時は映画を見ると言う習慣なので、
何を見ようかという話になり、
そろそろ終わりそうだったこちらを、見る事にしました。
いやぁ、切ない!!

しょうがアロマセラピー検定受験の間、だーりんはお義兄さんと
お出かけだったのですが、終了後に連絡すると、
丁度お義兄さんを見送る所だという事で、渋谷で待ち合わせ。
休日の渋谷は殺人的に混んでいますね・・・
いつもは一人で歩くので苦労しないのですが、
だーりんは人混みを歩くのに慣れてないので、一苦労。

そんなこんなでシネマライズにたどり着いたら、
2人並んで見られる席がないとかΣΣ(゚д゚lll)
そうか、今日は映画の日だった、、、、
と言う事でしょうがないので前後に別れて見ました。

是枝監督初の原作がある作品という事で、
映画ファンには衝撃だったようです。
しょうは、『花よりもなを』以来。
予告編のちょっと怪しい日本語での
(人形が喋ってると言われればそう聞こえる)
ペ・ドゥナのナレーションと、腕や脚にラインが残る
彼女の後ろ姿に興味をそそられ、見たいと思っておりました。
因みに原作はコチラに含まれる短編

今回も原作は未見です。
しかし、ペ・ドゥナが本当に人形ちっくで素晴らしい。
UNIQROのCMの100倍良いです
(UNIQROのCMも好きなんですが)。
手足が人形のように長く、細く、
そして手の指が作り物のように美しい。。。
少々マニアックな表現で申し訳ないけど、ネイルベッドが凄く長い!
節もすんなりしてるので、
あの手でネイルコンテストとか出たら、、、
閑話休題

お話
人間関係構築が非常に下手な
冴えないファミレス店員(板尾 創路)は、
家に帰ると、『ただいまー』と入って行き、
家族と喋っているような雰囲気。
が、カメラがパンするとそこにはメイド服を着たダッチワイフ。
いつものように一晩過ごして朝彼が出掛けていくと、
そのダッチワイフ のぞみが起き上がり、辿々しく声を発して、
服を着て、出掛けていく・・・・

人ざるモノが、人として暮らそうとするお話では、
人魚姫も、いとしの儚も、最後は報われずに消えていく運命ですが、
(人魚姫はディスニー版での話ではありませんので、悪しからず)
人と彼らの間にはどうしてもギャップがあり、
それを乗り越えていく事は出来ないんだなぁ、
などと思ってしまいました。
 
のぞみ は人間のように心を持ち、自立歩行をし、
色んな言葉を学びとり、色んな事を覚えて、
色んな事を感じる様にはなったけど、
命については結局分からなかった・・・
無垢なモノって残酷で、そして切ないなぁ(T_T)

クライマックスのシーンは、
本当に痛い感じで見てるのが辛かったデス。
(精神的にも、実際の痛みという意味でも)
あの、音だけで表現するのは、想像が逞しくなるので、
痛さ倍増の効果ですね_| ̄|○
終わった後も暫く臍の辺りが疼きましたよ。

先ほどもちらっと書きましたけど、
いとしの儚に、ちょっと似てる気がしました。
あちらは日本の中世の頃の話だから、あぁいった感じですが、
現代では、この空気人形のイメージの方がしっくりくるんでしょうね。
他にも、”アトムより”とか、”後藤を待ちながら”とかも思い浮かんじゃって、
色々複雑な感じが、、、

しかし、ペ・ドゥナの身体はキレイですねぇ。
惚れ惚れします。
人形として起き上がった最初のシーン、
産声の変わりですかね、非常に辿々しく夕べ聞いた言葉を
繰り返し発してみる後ろ姿、
身体に繋ぎ目があるのですがエロい感じで、
しょうとしては繋ぎ目が消えた後より好み。
だんだん人間くさくなってくると、メイクも変化してきて、
しかも身体の肘とか膝とかの弛みの部分もしっかり見えたりして、
『心を持つとこうやって汚れていくのかなぁ』などと思ってみたり。
のぞみ が身体に傷を作って空気が抜けていくシーン。
あれを淡々と受け入れる純一(ARATA)が、
ある意味凄いなと思ってビックリしたんですが、
傷をセロテープで塞いだ後、お臍にある栓から息を吹き込んでいき、
元に戻すシーンが、凄くエロティックでキレイでした。
また、空気が入っていくシーンがリアルなんですよね。

が、なぜ彼がのぞみの空気を抜きたがったのか、
レンタルビデオ店の従業員にしては良い部屋に住んでるし、
花を買ってきて、アレンジメントしてる辺りの周辺がちょっと見えずで、
分からない部分ではあるんですが。。。

最後、空気が抜けて行きつつ
(多分自分から)燃えないゴミの日に集積所で
横たわるのぞみの見る幻想が、本当に切ない。。。
彼女は本当の人間として誰かに必要とされたかったのだろうなぁ。
食事もして、涙も流して、誕生日を祝われて。
その彼女の息が蒲公英の綿毛を飛ばし、色んな人の所へ届いていき、
女の子に渡された古びた人形を抱きしめているシーン、
キレイだけど、本当に切ないですね。
映画の作りも、空気人形ののぞみの語る詩集のような雰囲気で、
キレイで、切ない映画でしたねぇ。
コレもDVDちょっと欲しいなぁ。。。

さて、最後のエンドクレジットで、
親族代表の竹井亮介さんの名前を見たんですが、
何処で出ていたのか分からなかった_| ̄|○
っちぇ、、、

そして、帰り道渋谷HMVの角の辺りで宮藤官九郎さんが、
普通に歩いていました。
ビックリしましたが、周りに溶け込んでいました(^_^;
舞台上で見たときも細くて小さかったけど、身近で見ると
より細いです。。。
あの細い身体の何処に
あれだけの作品を生み出すパワーがあるのだろう、、、
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