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jam 〜グリング休止公演 by グリング [大好きお芝居・舞台♪]

見る事が出来て、本当に良かった・・・
直前にこの日は、仕事が入りそうだったんですよね(^_^;
この後の公演はどうやっても見に行けそうもないし、
「うわー、休止前公演なのに行けないのかよ〜T_T」
と、かなり凹みましたが芝居の神様、ありがとうw
仕事は日延べとなり、最前列ど真ん中で見る事が出来ました♪

091219_gring_01.jpg
劇場は東京芸術劇場 小ホール1。
席は、A列10番でスタンドスタイルの今回、
奥扉側の最前列ど真ん中。
この席、多分ハイバイ 『て』の時と同じ位置ではないかと、、、、

この日もかなりギリギリに劇場到着。
駅から走ったので、かなり汗をかいておりました(^_^;
とにかく席に座る前に上着を脱ぐっ!
開演時間は15:00なのに、駅に電車が着いたのが14:58でしたからねぇ。
本当に入れてよかった。

舞台上にはペンションの食堂のセット。
フロントがあったり、その反対側にサロン風なテレビやステレオなどが。
中央部分はテーブルが散らばって置いてありました。
ブロンズのブルーベリーがあったりもして。
このスタイルだと、最初反対側の客席が目に入って、
「うーん」と思うんですが、話が進むに連れて気にならなくなっていき、
最終的にはまったく目に入らなくなってるんですよね。
不思議。

さて、お話の舞台は軽井沢(と言ってもどうも奥地っぽい)にある、
こじんまりとしたペンション。
そんなペンションらしく、夫婦二人で切り盛りしてるのだとか。
ペンションオーナーの白幡健二郎(中野英樹さん)、
と白幡素子(萩原理映さん)の二人。

このペンションに宿泊しているのは、常連客の森(廣川三憲さん)と、
その婚約者 亜美(澁谷佳世さん)のカップル。
が、この二人の雰囲気が怪しい。
どうも婚前旅行らしいけども、喧嘩中っぽい。
喧嘩と言うより、亜美がかんしゃくを起こしてるような、、、
そんな中、町おこしの意味もある第九合唱会のメンバーが
続々とこのペンションに来る。
今日で最終日となるコーラスの指揮者 小日向洋行(永滝元太郎さん)の、
お疲れ様会のようなものをするらしい様子。
この小日向先生、登場する前からどうもみんなから疎まれている様子が伺えます。
”ちょっと面倒な人”っぽいんですなw
他に、伴奏のピアニスト 碓井晴香(松本紀保さん)、
素子の長姉 落合真理(佐藤直子さん)、
健二郎の幼馴染でペンションにもよく来てると思われる、
理学療法士 西埜守(小松重和さん)などなど。

話が進むに連れて、素子は健二郎の妻ではなく、
義理の妹で、姉が亡くなったためにペンションの手伝いと、
姉と健二郎の息子(コウスケ)の面倒を見ているんだとか。
そして、必要とされているから、それをしているけれども
本当は料理家になりたいと思っていて、パリに料理留学したいと思っていた。
それを諦めて、今の状況に身をおいている。
と思っているところ、その関係が10年たって徐々に変わってきていると言う状況。

森と亜美の関係修復のために、睡眠薬入りのワインでハイになっている真理が
客同士での男女のペアリングゲームを言い出し、
その辺から話がまとまっていきます。
素子は西埜が好きなんだけれども、素直になれず、
しかもそのゲームで彼は晴香のところへ行くことになってしまうんですね。
結局西埜は、振られて帰ってくるんだけれども、
素子も自分の気持ちを言えずに終わってしまう。

森は最後の最後で、亜美のわがままを諌めたうえで、
自分も年下だと言う事で構いすぎていた事を認める。
そのときに、既に亜美の気は済んでいたのかもしれないけども、
手渡された妊娠検査薬を持って戻ってきた時には、
もう、”婚約者同士”な二人になって、手を繋いで部屋に戻っていった。
私のところも1周り以上離れた夫婦なんだけれども、
「え、構ってもらえば良いのに」と思ってしまった(^_^;
きっと、亜美の方が自立した女性なんだろう、、、

小日向先生は結局狙っていた晴香先生には、睡眠薬を飲ませる事も出来ず、
失敗してしまい、失意のままココを去っていくんでしょうな。
晴香先生も西埜に告白されたからか、伴奏を降りると言い出し、
帰るようなことを言い出します。
そりゃ、ちょいと無責任でしょう先生と思わなくもないけども、
どうも彼女はサバサバした女性らしく、、、
そして、素子にもっと外へ出てみたらどうかと、言っていたのに
「(西埜に振られたことで)泣くのなら、ココに残るしかない」的なことを
言っていくのが、どうも分からないのですが、、、

結局、素子は”ここ”に居る必要性がなくなったことに気がつき、
健二郎に自分が1~2年居なくなったら、どうする?と、聞いてみる。
やっと重い腰を上げる気になった素子をみて、じわっと来るんですね。
そして、健二郎が「どうにかなるよ」と言ってりんごで作ったジャムを、
素子に味見させます。
彼の妻で、素子の姉だった女性は10年前に火口近くのブルーベリーを
ジャムを作るために摘みに行き、そこでガスを吸って亡くなった。
その後、素子はジャムを作る事をタブーのように感じていたんですね。
「そんなこと馬鹿馬鹿しい」と真理に言われて傷ついた素子でしたが、
健二郎に差し出されたジャムを味見して、
「甘すぎるよ・・・」といいながら、二人で笑い出し(素子は泣き笑いなんだけれども)、
そこで幕。。。

この話は視点が誰のものと決まってないのが良いです。
主人公は、素子なのかもしれないけども、
みんないろんなものを抱えている、色々感じているのが分かるんですよね。
素子の面倒見のよさも、真理から見ると「時に暴力的」と写ったりするし、
サバサバとしている晴香先生も小日向先生から見ると”尻の軽い女”に見えたりする。
きっと、私達の日常でありふれた光景で、人間関係なんだろうなぁ。
そんな中の健二郎の揺るがない笑顔と、頼もしさは見ているこちらも嬉しい感じでした。
あんな身内が居たら私ならどんどん外に出て行くけどなw
その場の小さな歪みと、気持ちの変化を掬い上げた青木豪さんの手腕は流石。
素子が自分のための一歩を踏み出したその勇気を、私も貰った気がして
劇場を後にしました。

グリングは、今回公演で活動休止だそうです。
でも、解散とかなにかトラブルがあっての休止ではなく、
ルーチンになってる状況を変えるための休止だとか。
カテコでも「近いうちに再開します」と言っていたし、
パンフにも青木豪さんのコメントとして、再開について書かれていました。
また、こんな作品に出会えるのを楽しみに、
次回公演を待ちたいなって、思います。

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