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高き彼物 by 加藤健一事務所 [大好きお芝居・舞台♪]

何時もは先行抽選で取れるのに、
今回は抽選漏れて、一般発売でも休祝日全滅と言う事で、
意を決して平日参戦することに。
チケット取ってからすぐサイボウズに登録して、
帰る!をアピールしておりました。

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今日は午後から客先作業の予定があり、
しかも、なんだか情報が揃っていない、、、、
こりゃ、怪しい、、と思って向かいましたが、
思ったよりアッサリ終了。
参加したメンバーみんな直帰を目論んでいたこともあり、
作業終了後は、さくさくと解散♪
ありがたーい!(^o^)

と言う事で、場所は毎度お馴染み下北沢は本多劇場。
今回のお席はD列18番。
かなり近めで、見る事が出来ました♪
席に着く前に、ナイロンの村岡希美さん、
平田満さんかなぁはお見掛けしました。
他にも『どこかで見たなぁ』という方が多数。
やはり平日は業界の方々が多いようです。
あと、NHKのカメラも入っていました。
放映は2010年1月22日の深夜、
番組はミッドナイトステージだそうです。

さて、お話の舞台は昭和50年代の静岡県川根町。
15年前に高校教師を辞職した猪原正義は、雑貨屋を営む様子。
一人娘の智子は看板娘として店も切り盛りしつつ、
実家の家事もこなしており、それが原因で嫁にも行けないと、
うすうす感じている正義の父・平八と3人で暮らしています。
彼女に思いを寄せる警察官の徳永がある夕立の日に、
猪原家にいる日に、道で日射病で様子がおかしい高校性を
保護してつれて戻ってくる所で、お話が始まります。

保護された高校生藤井秀一は、自分のせいで友人をバイク事故で失い、
しかもそれを警察でも話していないらしく、
父親に話しても逆に隠蔽されてしまい、
どうにもやりきれない気持ちを抱えている。

猪原は15年前に辞職した本当の理由は、誰にも言えず、
体調が悪い事を家族にも相談できず、一人怯えている。

智子は付き合っている男性がいて、結婚も考えているが、
どうにも言い出せない状況に陥っている。

と言う3人のどうにも突破口が開かない状況に、
平八の素っ頓狂なコメントと登場シーンが休憩的にあったり、
警察官の徳永は智子に気があって、ちょくちょく顔を出しながら、
色んな情報を小出しにして行き(観客への情報提供ですね)、
猪原先生を慕う後輩の中学教師野村市恵の存在があったりします。
徐々に進んで行き、最後にはどれにも突破口が開かれたり、
自ら開いていったり。

若い秀一君にとっては、この一夏は他では体験できなかった物を
大量に体験した数日だったのでは無かろうか。
近所のおじさん、おばさんに怒られたり、酒飲ませてもらったりなんて
今はないでしょうねぇ。
でも、親には言えなくてもそう言う近所の大人には言いたい、
聞いて欲しい事ってあったような気がする。。。
昨今、こういった他人の人生に深く関わる様な大人が
少なくなってると言われていますが、
その現状が、このお芝居やS.E.Tの”教育三部作”を上演させたりということに
繋がってるんでしょうねぇ。

自分は肝臓ガンだから結婚の話はなかった事にしてくれと、
そう告白された野村市恵、ショックだったろうなぁ・・・
と、激しく同情。
ずっと慕ってきた人と、人生を共に出来ると喜んでいた所に
余命幾ばくもないと、告白されたらそんなに辛い事はないです。
『私が付いていますから』と言ったものの、当時の医療事情なら、
ガンは不治の病ですし、かなりの覚悟があったのではないかと。
最終的に素人判断だっただけで、膵臓炎らしいと診断を受けます。
その時彼女はかなり安心し、でもそれでも私がしっかりしなければと、
意を決したのでしょう、そのシーンが仏壇の前妻に手を合わせるシーン。
保険証を取ってきた智子が、野村先生のその姿を見て、
『大丈夫?』と声を掛けます。
振り返った先生が『私は大丈夫、智子ちゃんは?』とお互いを気遣うシーンも、
良いですねぇ。
そうそう、女性はこう言うとき強い!
そして、そうじゃなけりゃ家庭は回らないよな。
と、変な所で感心する私(^_^;

マキノノゾミさんらしい、ほんわかした人情話で、
その中で加藤健一さんの、舞台らしい演技が嵌ってて、
とても楽しめました。
全体的に男性の方が騒いで、間が抜けていて、
女性の方がしっかりしている構造は
M.O.Pでもよく見られるパターンですし。

舞台上の小泉今日子さんは、思ったより小さく見えず、
演技も?となる事もあまりなくて、器用な人なんだなぁと
感じましたが、発声の仕方が喉に負担が掛かっていそうで、
ちょっと心配に(大きなお世話でしょうけど)。
他の役者さんたちと発声の方法が違うような印象を受けまして、
そこだけ気になりました。

そして、休憩時間中に次回公演のチケットも購入w
休みの日のチケットを取れたので、次回はまた母と行ってきます♪
今月の観劇予定はコレで終了。
来月は来月でまた、凄い事に(^_^;
やはり、ストレス度合いに比例して観劇頻度が上がっておりますな。。。
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姫林檎

 こんばんは。姫林檎です。

 しょうさんも「高き彼物」をご覧になったのですね。
 そういえば、私はすっかり時代背景を忘れ果てて見ていました。
 いえ、セットが昭和の感じなのはずっと見ていたのですが、そこから「癌は不治に近い」というところまで発想できませんでした。

 そう考えると、野村先生の絶望と絶望と希望との落差が迫ってきますね。

 私は、自分の予定が判らなかったこともあって、次回公演のチケットは取りませんでした。
 見るかなぁ。
 いずれにしても、しょうさんの感想を楽しみにしていますね。
by 姫林檎 (2009-12-01 00:25) 

しょう

姫林檎さん、コメントありがとうございます。
あの中で野村先生はジェットコースターのような
気分だったような気がします。
あの後のことを考えると、やっぱり二人は良い夫婦になって、
仲良く一緒に年を取っていって欲しいなぁと、
そんな事を考えながら、下北沢を後にした私です(^-^)

加藤健一事務所は、母の好物なので都合が付く限り、
一緒に行く事にしているんです。
劇場で購入すれば手数料も掛からないし(ケチ)、
とりあえず空いてる土曜日のチケット購入しました。
無事仕事が入らず、観劇できたらまた感想は残しますので。
by しょう (2009-12-02 22:25) 

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