曲がれ！スプーン by ヨーロッパ企画

行ってきました、初ヨーロッパ企画。
場所は紀伊國屋ホール。
どうも、ここに来ると気分はM.O.Pですな(^_^;
しかし、この話も中々面白かったです。



抽選予約で当たったんですが、座席は
M列18番。
後方だし端の方だしで、うーん、と思いましたが、
紀伊國屋ホールはちゃんと段差が付いてるし、
見えづらい事はなし。

物語は、喫茶店 カフェ ド 念力 のある昼下がり。
兄妹の二人組がなにやらスプーン曲げをやっている所から
始まります。
その側で一人本当のエスパーがいる事も知らずに、
5時間以上も妹にスプーン曲げをさせようとしている兄。
が、スプーンは曲がらずコーヒーカップが舞い上がり、、、

時は少々移ってクリスマス。
店を早じまいして常連客のみでなにやら集まりがある様子。
TVの超能力番組をくさしている。
メンバーは、
透視能力のある筧（中川晴樹）。
その後輩でテレパシー能力がある椎名（酒井善史）。
背景が劇中で明かされない
謎なエレキネシス（電気製品を操れる）の井手（石田剛太）。
最初のシーンでカレーを食べていたサイコキネシス河岡（諏訪雅）。
料理学校の専門学生でテレポーテーションというか、
時間を5秒ほど止められる小山(本多力）。
こう書くとそうそうたる能力の持ち主たち！
なんですが、みんなそこそこというか、
超能力＝何でも出来る　という感じからはちょっと違う、
ちょっと情けない感じの程度の能力ｗ
そして、そのことはみんな周囲には秘密にしている。
この辺が妙に現実的www

その5人の超能力者達の他にマスターの早乙女（角田貴志）の
6人で、クリスマスパーティならぬ超能力者の集い的なものを
やろうと思っていたら、マスターが
「今日集まるのは6人」と言った事でメンバーの間に誤解が生じて
起こっていくゴタゴタが、メインですね。

そこに集まってメンバー、何時もは披露しない自分の能力を
次々に披露していきますが、マスターがいない時に入ってきた、
6人目の客の細男（長野宗典）。
彼だけがちょっと異質な雰囲気、、、、
実は彼、この超能力者達がくさしていた超能力番組のなれの果て、
ビックリ人間大集合（だったかな？）に出演したいと応募してて、
これからその番組ADと待ち合わせをしていた、非超能力者！
自分たちと同じような超能力者じゃないと言う事が分かった瞬間の、
5人の焦りぶりと、細男を亡き者にしようとする様な部分が
現実にありそうで、かなり可笑しかったですｗ
そりゃ、人と違う力を持っていたらそれは隠した方が日常生活はスムーズだろうし、
そんな人を知ってしまったら、周りに吹聴したいですからねｗ

結局番組ADが現れてしまい、細男の説得は出来ないものの、
筧がそのADの名刺入れに毒蜘蛛がいるのが見えた！と言いだした事で、
急展開。
その蜘蛛を始末しようと、超能力者達の協力が始まります。
が、如何せん微妙な能力しか持ち合わせない彼ら。
悪戦苦闘の末、どうにかその名刺入れをゲットしたんですが、
蜘蛛とADの名前 米を見間違えていたというオチ
周りから攻められる筧です。

結局引き延ばし作戦の甲斐無く（引き延ばしは蜘蛛捕獲の為でしたけど）、
細男のオーディションは不調な感じで終了し、
日本ではそうそうビックリ人間のネタが仕込めないと言う事で、
プロデューサーからロシアへ飛べと言われたらしい米。
それを椎名がテレパシーで読み取りますが、
その辺で超能力者達の意地が湧いてきて、、、、

なんだか、超能力者の話というと
何でも出来るスーパーマン的な登場人物が出そうですが、
この話に出てくるのは、本当にいそうな現実的な設定。
随所に笑いどころがあり、メインテーマには関わらないけど、
細かい伏線が張られていたりして、話として楽しめました。
映画では超能力番組のAD 米が主役のようですが、
舞台版は超能力者達が主役。
どちらを見ても楽しめそうな作りで、その辺も巧く作ってありますね。
（映画で超能力者達を主役にしたらそれこそ大量に主役級が必要だしねｗ）
しかし、映画版細男は劇団ハイバイの岩井秀人、似合いそうだなぁｗ
そろそろ映画も終わりそうなので、コチラはDVDのレンタル開始を待つかな。

ヨーロッパ企画は初めてでしたが、無料パンフあり、
アンケートには鉛筆付きだしで、良心的。
物販もあったようですが、今回はこの無料パンフで我慢。
あと、チラシでようやくPiperの本チラシがあったり、
福田転球＆平田敦子の二人芝居第4回が、上田誠さん脚本だとかで、
そのチラシが入っておりました。
次回はミッション女・プロジェクト男だそうで、コチラも楽しみｗ