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『薮原検校』 at シアター コクーン [大好きお芝居・舞台♪]

行って参りましたー。
初めてのシアター・コクーン。
初めての蜷川幸雄演出作品。
初めての古田新太主演作品。
ですよ!!
チケット代高かったけど、席は2Fの一番後ろだったけど、
面白かったー!!(^o^)


1Fのエレベータホールにあったポスターです。
Bunkamuraへは一番上の映画館か、シエスパへの通り道にする程度。
高いんだよなぁと、見たいものが掛かっていても二の足を踏んでいました。
今回も、例によって抽選先行予約で当たったというもの。
当たったときは吃驚しましたよ。

さて、コクーンは初めてですが、天井高いし、客席も結構キレイ。
そして、2F席の一番後ろでありながら、ステージの全体を見渡せるようになっているのは、
流石、金掛けて作ってあるだけの事はあるなと思いました。
まぁ、役者さんが出てきただけでは誰だか判別できませんけども、この距離では。
それと、前との席の間隔が狭すぎて3時間はかなり窮屈。
これって、A席(安い方の席種)だからかしら???

さて、お話は江戸末期の頃盲目の社会を中心にしたお話。
主人公の杉の市は、大悪党で親殺し、主殺しと人非人な事この上ない人物。
その彼の一代記ですね。
しょうは、悪党を主人公としたお話は苦手なので、
最初は「うーん」と悩みましたが、見てみると大悪党ではありますが、
主眼はそこではなく、被差別階層への視線を感じました。
それは、きっと脚本の井上ひさしさんの視線なんでしょうね。
杉の市の対極にいる、塙保己市もその心には自分たちを差別している
そういう人たちへの憎しみというか、対抗心のようなものが滾っていますし。
その視線で見ていくと、納得できるものがありました。

しかし、放送禁止用語たっぷりだった気がしますが(^_^;)
やはり、ライブのものだからでしょうかね?
相当きわどい表現も多々ありました。
そういうのが一切受け入れられない人には、辛い3時間かも知れませんねぇ。


パンフレットです。
一部1500円ですが、内容はけっこう充実していて読めますねー。

しょうは、この演目見るのは初めてなので、
見てる間は「あぁ、コレは演出なんだろうなぁ』という部分、
その殆どは、井上ひさしさんのト書きにあるようで、吃驚しました。
(パンフにそう書いてありました)
そういう細かい指示がある脚本は、逆にやりにくいのじゃないかと思うんですよね。
純粋な演劇と言うより、ミュージカル寄りな感じだったし、
杉の市の早物語の場面は、無駄に長い(面白かったですが、主軸の話には絡まないという意味で)し、
ロープを張って、下手な小道具使わずに場面転換する辺りなども、
『こういう演出もあるのか』と思ったのですが、どうもそれも全て指示が出ているようです。
凄いなぁ、そういうお芝居もあるのですね。

役者の方々も、素晴らしかったですねぇ。
古田新太さんは勿論、小ギャグが効いていたり、早物語の場面は、
本当にだんだん顔が赤くなっていってるのが目に見えるほどなのに、
滑舌がさえ渡る感じで、語り終えたときには会場内拍手ですよ 笑

他の役者さんも、色んな役を手を換え品を換えやっていくのが、凄く鮮やか。
物語中、杉の市役の古田新太さん、盲太夫以外はみんな一人数役。
お市役の田中裕子さんも実は町人をやっていたりしていたしね。
なので、パンフレットを見ると数名の役者さんのみですが、
舞台上には沢山の人物が出てきます。
まぁ、けっこうな人数が殺されていってしまうので、その後はお役ご免になるって言うのも
あるのかしら?とは思いますが。

役者さんではないですが、生ギター演奏が入っていたのですよね。
入っていたと言うより、それが音響。
(細かい吹雪の音などは、入っていましたけど)
最初の津軽三味線風の音色には吃驚しました。
他の場面の曲も哀愁漂う感じで素敵でしたー。
生って言うのが良かったです。

今までお高いお芝居は、敬遠してる部分があったのですよね。
懐に厳しいと言うだけでなく、TVに出ている芸能人を役者として出してるだけじゃん
的な考え方をしていましたが、こうやって舞台出身者が集まっていれば
面白い空間が生まれるのだなと。
他のお芝居も見に行きたくなってしまうではないですか!!
しょうの懐、ピンチです 笑

最後は4回ほどカーテンコールがあって、終了。
最後まで古田さんはお茶目でしたよ、客席に投げキスしてました (^o^)
劇団系だと、最後カーテンコールではネタバレや、物販促進などがあって
それもお楽しみなんですが、今回はそれな一切なく
キャストの皆さん黙ってお辞儀をするだけ〜。
ちょっと物足りないなー。

次回見に行くのは、熱海五郎一座のお芝居。
コチラもチケット高かった!
でも、楽しみにしてます(^o^)
あぁ、お芝居って本当に面白いですね!!

~~~~~おまけ

Bunkamuraでの一コマ。
雨に打たれてる姿が可憐な感じだったのですが、
コンデジでは写しきれず _| ̄|○


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