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宮城野 @東京グローブ座 [大好きお芝居・舞台♪]

東京グローブ座は6月27日以来ですが、行って参りました。
『スズカツさんの演出をもう一回確認したい』というのが主目的(^_^;

091011_miyagino1.jpg
二回目のグローブ座で劇場内を見回してみると、
パブリックシアターに似てるような気が、、、
今回のお席は、
L列17番で、舞台に平行に並んだ座席の最後列ど真ん中。
なかなか見えやすい席でございました。

またまた、スタンドバイミーから暗転してスタートでしたが、
うーん、時代物の前にはやっぱり違和感がありますねー。
やっぱりその劇場に着いた時からその世界に片足半分突っ込んでる様な物なのですから、
雰囲気は作って欲しいなぁと思ってしまうのでした。

物語は、江戸の岡場所 麻布の年増女郎 宮城野が
自分の間夫である弥太郎を逃がす為に、それこそ命懸けの大嘘をつく。
果たして、誰が騙していて、誰が騙しているのか。
と言った所。

最初暗転後、二人は座敷にいるものだと思ったら、
二人揃って無言で宮城野の部屋に入場。
むっつりした矢太郎とは対象的にやたら喋り続ける宮城野。
もぅ、この辺からツライ。
噛みまくるとか、棒読みと言う訳じゃないのですが、宮城野へ感情移入ができない。
「あぁ、草刈さん美しい、、、」と思ってしまって宮城野に見えない。
言葉遣いが江戸ものじゃ無いのは、台詞に慣れない彼女への配慮なのでしょうか。
矢太郎の言葉遣いはべらんめぇ口調とまでは行かなくても、
ちゃんと江戸ものに聞こえてるのに、
この差が最後まで違和感を生んで埋まらなかったです。
宮城野に感情移入しないと、
お話の世界に入って行けないものなので最後までツライ。。。

ただし、動いた時、特に腕を伸ばした時の佇まいは素晴らしい。
そこだけ急に空気が浄化される様な錯覚をおこました。
動きで台詞を超える感情を伝える術を持っている分、台詞回しで崩してしまうのは
本当に惜しい・・・
もうちょっと演出でそこいら辺はカバーできない物なんですかね???

安田顕さんは、鬘や着物もよく似合い、
うらぶれた男の色気みたいな物があって、見応えがありました。
劇中、師匠とのやりとりを宮城野に聞かせる下りでは、
師匠の台詞の部分、70才の爺さんにちゃんと見えましたからね。
ちょっと台詞が聞き取り辛かったのは残念でしたが。

しかし、江戸時代の女郎は稽古ごとしたり、
八百屋で買い物したりしたんでしょうかね。
吉原の花魁なんかはかなり高等教育を施されたそうですけど、
あの白首具合は、、、、
うーん、なんだか言葉遣いと共に納得いかない気がしまして。

ストーリー的にはもっといろいろ感じて、最後宮城野がなぜ矢太郎を救ったのかが
判明した時には、ほろりと来ても良さそうな物でしたが、
今回塩水は出てきませんでした(^_^;
『暗いなー、この話。。。』程度にしか思えなかったのが悔しい。
舞台女優としての、第一作としては、ちょっと荷の重い役だったかも知れませんね。

091011_miyagino2.jpg
公演後、こちらのポスターを撮ってる人が沢山いました。

そうそう、毬谷友子さん主演で映画『宮城野』があるらしいです。
こちら、是非とも見たいですね。
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