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『て』 by ハイバイ [大好きお芝居・舞台♪]

10月6日に取ったチケットの整理番号が27番、、、
千秋楽なのに。
見に行った人たちの評判は結構良いのに。

091012_haibai1.jpg
どーん!
東京芸術劇場の、芸術監督就任された方ですね。

結構ギリギリに家を出ましたが、東京芸術劇場小ホール1へ着いた時には、
まだ客入れは始まってなかった(^_^;ホッ
で、エスカレーター乗り口の横では六角精児さんが
一心不乱に携帯をいじってらっしゃいました。
「あぁ、ハイバイ見に来たのかしら」と思いながら、地階へ。

で、劇場に入ってみたら中央舞台の両脇スタンドスタイルの客席で、
全席自由席w
しょうは空いてる方の最前席ど真ん中の席を選択。
(関係者席がなかった方でした)
暫くすると、どんどん客席が埋まっていきちょっとホッとしました。
結局満員だったようです。
そして、六角精児さんの他に中村まことさんも来てましたねぇ。。。

さて、舞台上は、かなりシンプルな道具立て。
舞台の両脇には役者待機用と思われる椅子が並べてあり、
明らかに小道具類が置いてある。
この構成は好きそうな予感があって、かなりワクワクして待ちました。

客電が暗くなりきる前にお母さん役の菅原永二さん登場。
手には遺影を持ちつつ、衣装をすでに着用し、
微妙にずれている口紅も塗ってある。
(この口紅かなり気持ち悪かった、、、)
こんにちはーなどと言いながら登場して、携帯電話の注意、
非常口表示が消灯するが、いざという時には係り員が駆けつけるから大丈夫!と。
また、『上演時間は1時間30分から40分を目指します。頑張ります!』と言う事からして、
多分日々のびのびになってるんだろうなと想像w
そう言ってる間に役者が自分の立ち位置へ。

お話は、葬儀の場面から開始。
そこからどんどんカットバックされていく構成。
シーンの途中から、次のシーンへ飛んでいたり、
さっきのシーンと同じ時間軸の、
舞台上では語られていなかった別の登場人物のシーンが進んだり。
なかなか面白い構成でした。
そして分かりやすい。
構成的には昨日見た『世田谷カフカ』と似ていると感じましたし、
こちらもかなり不条理って物を感じたし、同じシーンも違う立場から見るとこうなる。
と言うような構成もあったりして、どうにも記憶ががダブりそうになりました。

家族のお話です。
しかもかなり陰惨な状況の家族。
一度感情移入しかけた次男、
しかし、母親と長男を軸にした途端に、次男の無神経さが癇に障るように(^_^;
本当に誰が軸になるかで、印象はまったく別モノになるんだなぁと実感。
確かに、日頃介護をしない人たちの言動は、介護に携わってる人にしてみると、
無神経だし、癪に障る事を平気で言ったりやったりしてくれるんだよなぁ、、、
と、久々にしょう母が介護していた頃を思い出してしまい、話に心揺さぶられるというより、
自分の内面を見る様なことになってしまいました_| ̄|○
あぁ、心が重たい。

この話は、理不尽な暴力を振るってきた父親の存在がキーになってるのですが、
その父親の側の気持ちの闇はそのままなのですよね。
そこは話の上でやはり、”理不尽”さを残さないと話が成立しないと言うことでしょうか、、、
あそこだけ現実的ではないという印象が残りましたね。
長女のなぜ別れるという選択肢がなかったのかと、母親に問うと、
別れてくれないし、別れようとすると誰に被害が及ぶか分からないから、
自分が我慢できる間は大丈夫と言うようなことを答えるわけです。
コレも、DVの父親を持つ家庭ではよく聞かれる別れない理由ですよね。
それだけ、その”暴力”の影響力が難攻不落なものなのでしょう。

最後、母親が別れて貰えないことを前提に離婚を切り出したシーン。
父親はあっさりと、『そうするか』といってしまいます。
そのとたん、イキナリ母親が切れた感じになりますね。
『別れたら今まであんたが家族にして来たこと全てが帳消しになるとでも思ってるの?!』
と言うシーン、あそこは女優だともっと怨念篭った感じになるのかもしれませんね。
女優も他に参加してるにも拘らず、なぜ菅原永二さんが女役で(しかも脛毛もそのまま)出演なのか、
といえば、やはりここのシーンのためだったのではなかろうか、、、
涙も鼻水も出しながら今までの積年の恨みを叩きつける勢いで喋り続けるのは、
”地獄を見てきたような顔”といわれる彼の真骨頂でした。

ラストはあっけらかんと終わっていく印象。
感動の発露として、泣くという行為はこの芝居からは遠い気がしたのは、
既に自分が経験してしまってる状況だからでしょうかね。
周りの若目の男女には涙の跡が一杯でした。

芝居中、気になった点。
台詞がかなり荒い印象でしたね。
わざとそう演出してるのではなく、きっとそっちの方が現実的なのでしょうけど、
現実には、芝居や小説なんかの分かりやすく整理された台詞を吐くというのは余りありえないですし。
舞台では、"台詞"を自然に出てきた会話として重ねていく のが自然だと感じてきたしょうにとっては
新鮮でしたが、ちょっと伝わりにくくなってしまいました。
今回のハイバイはしょうの観劇傾向からすると珍しい部類ですしね。
若い劇団のこういう部分が苦手と言う意識があって避けてきたので・・・

一部気になるところなどありましたが、構成と脚本は面白く楽しめました。
次回からも、期待したいです。

で、終了時間はやはり4:20を過ぎており、
17:00からの哈台族へ、急げや、急げ!!
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