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葵の上・卒塔婆小町 @ル テアトル銀座 by PARCO [大好きお芝居・舞台♪]

一度は見てみたいなと思っていた、
美輪明宏様(と言うのが正しいような気がしてしまう)の舞台。
シャンソンは分からないので、やはりお芝居の方でと思ってまして。
カンフェティのサイトを見ていたら、まだチケットがあったので、
命知らずにも(失礼)S席でゲット。
久々のル テアトル銀座 by PARCO、行って参りました。

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ル テアトル銀座
6列22番

暑かったですねぇ。
日傘初出動。
やはり三輪様を拝見するには、
ジーパンに帽子というわけには行きませんしねw
今日も劇場近くのスタバでコーヒージェリーフラペチーノ。
流石に寒くならなかった。
警察博物館の前で、馬に乗ってのデモンストレーションなど
やっていましたが、時間が迫っていたのでそのまま劇場へ。

劇場に入ってビックリしたのは、床が赤い!
エスカレーターで上がった所の床には、赤い花の写真(?)の
シートが敷き詰めてある!
そして、花の量も半端無い。
お着物の女性も沢山いらっしゃったし、
きれい系の男性も結構いらっしゃいました。
うーん、やっぱりちょっと場違いだったか・・・

ストーリーは、どちらも現代に置き換えて
しかも、三島由紀夫氏の解釈が入っている模様。
彼が書いてから数十年経っているし、さらに改良を加えてあるでしょう。
病院に入院している若林葵は、夜中になると激しくうなされる。
商用からやっと戻った夫の若林光が見舞いに来ると、
ゴージャスな見舞客が来る時分だからといって、
看護婦達は下がっていく。
暫くすると、イブニングドレスにパーティコート(でも和柄)、
手袋をした六条康子がやってきていた。
要するに、源氏物語の葵が六条御息所の生き霊に呪い殺される下り。

最初は妻を守ろうとした若林光。
しかし、康子との想い出を二人で語りながら、
彼女の紡いだ幻に取り込まれます。
はたと気づくと、康子もおらず葵は魘された後があるものの
落ち着いて寝ている。
康子の冗談が過ぎると、彼女の家に電話すると
彼女は寝ていたと答える。
そこにまた康子の幻の声が聞こえ出す。
そして、その声に呼ばれるまま飛び出していく光。
と言う所で幕。

2幕は卒塔婆小町。
99歳という老婆の浮浪者。
そこに若い詩人(自称)が問いかける。
その老婆、若い頃は鹿鳴館などへ出入りする貴族達の
サロンの中心的存在で、小町と呼ばれる夫人だった。
しかし、彼女に『君は美しい』と囁いた男達は、
皆死んでいく様になり、ある種呪いの言葉となっていた。
と、言う話をしていると、周囲はまさに鹿鳴館の舞踏会。
老婆も白いドレスを纏った貴婦人になっている。
そして、詩人は若草の少将に。
要するに、若草の少将の生まれ変わりがその詩人だった。
百夜通いの末に結ばれると、小町に言われて今日が
その満願成就の日。
『私を美しいと行ってはダメ』と言われる若草の少将だが、
我慢しきれずその呪いの言葉を囁いてしまい、命を落とす。
そして、周囲から鹿鳴館は消え、
詩人もまた事切れてベンチに横たわっていた、、、

小野小町の百夜通いは、
「陰陽師・飛天ノ巻」の「鬼小町」で知ったクチなんですが、
あれはあれで悲劇ですが、今度の卒塔婆小町もかなり悲劇でございますな。
最後、カーテンコール前には、老婆から再度早替えで小町にもどって、
若草の少将の生まれ変わりの詩人ともう一人の詩人、
3人で舞う三輪様。
数回のカーテンコールがあり、客席はスタンディングオベーション。

確かに三島由紀夫、美輪明宏の美意識の結晶みたいな
そんな舞台でしたが、私にはちょっと理解できない感じ。
言いにくい事ですが、やはりもう少しお痩せになった方が、
説得力が増すような気がいたします(^_^;
最初に三島氏にオファーされたときに、演られた方が
小町の時の説得力がありましたよね、確実に。
落差がしっかり出ないと。
あと、声が常に震えてる様な発声なので、
聞き取りにくい部分ありでした。

ただ、あの世界は三輪様じゃないと表現しきれないですよね。
その点では唯一無二のものを目撃できたなと感じて、
劇場を後にしました。
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